VMime Book 日本語訳 第6章 6-1

VMime Book 日本語訳 第6章 6-1
2020-07-01 K.OHWADA

原文
VMime Book: A Developer’s Guide To VMime
https://www.vmime.org/public/documentation/book/vmime-book.pdf

全体目次

第6章 メッセージングサービスの操作

Working with Messaging Services

6.1 はじめに

Introduction

VMimeは、MIMEメッセージの解析と構築に加えて、メッセージングサービスと連携するための多くの機能も提供します。 これには、統合インターフェイスを介したリモートメッセージングストア(IMAPPOP3など)、ローカルストア(maildir)、およびトランスポートサービス(SMTPまたはローカルsend-mailを介したメッセージの送信)への接続が含まれます。 つまり、コード行を変更することなく、POP3IMAPを個別に使用できます。 Example6のソースコードは、この章に示されているすべての機能を網羅しているため、時間をかけて読むことが重要です。 インターフェイスは5つのクラスで構成されています。

  • vmime :: net :: service:
    これはメッセージングサービスの基本インターフェイスです。ストアサービスまたはトランスポートサービスのいずれかです。

  • vmime :: net :: serviceFactory:
    サービスのインスタンスを作成します。これは、セッションオブジェクトによって内部的に使用されます(以下を参照)。

  • vmime :: net :: store:
    ストアサービスのインターフェイス。ストアサービスは、メッセージを含む一連のフォルダーへのアクセスを提供します。これは、IMAPPOP3、およびmaildirに使用されます。

  • vmime :: net :: transport:
    トランスポートサービスのインターフェイス。トランスポートサービスはメッセージを送信できます。これはSMTPsendmailに使用されます。

  • vmime :: net :: session:
    セッションオブジェクトは、サービスで使用されるパラメーター(接続パラメーターなど)を格納するために使用されます。各サービスインスタンスは、1つのセッションにのみ関連付けられています。セッションオブジェクトは、サービスのインスタンスを作成できます。

次のクラスは、ストアサービス (store services:) に固有です。

  • vmime :: net :: folder:
    フォルダーには、他のフォルダーまたはメッセージ、あるいはその両方を含めることができます。

  • vmime :: net :: message:
    これはメッセージを処理するためのインターフェースです。特定のメッセージについて、そのフラグとMIME構造にアクセスできます。また、メッセージデータ全体または特定の部分(基盤​​となるプロトコルでサポートされている場合)を抽出することもできます。