simplekml と GroundOverlay を使って画像を表示する KML ファイルを作成する

[simplekml を使ってマーカーを表示する KML ファイルを作成する] https://ken-ohwada.hatenadiary.org/entry/2023/07/13/130441 の続きです。

GroundOverlay は Google Earth の地形上に画像を表示する機能です。

下記に「GroundOverlay」を使って画像を表示する解説記事がある。

google: GroundOverlay

東西南北の4辺を指定し、その中に画像を表示する。

上記の解説では エトナ火山 の写真を表示している。

この記事では「富士山」の写真を表示する。

wikimedia: 富士山の写真

富士山を囲む東西南北の長方形を設定する。

富士山の位置は太平太平洋側に寄っている。

南側に50km、北側に150km、東側に100km、西側に100kmとする。

これを計算で求める。

1kmに相当する緯度・経度の角度

赤道および子午線の一周の長さは 4万(Km)

1Kmに相当する緯度の角度は 360(度) / 40000(Km) = 0.009(度/Km)

同一緯度の軽度一周の長さは緯度により異なる。

緯度0度の赤道の長さを基準にすると 緯度x度における軽度一周の長さは「cos(x度)」となる。

富士山の緯度「35.36度」では 1Kmに相当する角度は 360(度) / (40000(Km)*cos(35.36度)) = 0.011(度/Km)

北側 150kmに相当する角度は 150(km)* 0.009(度/Km) = 1.35(度)

北側の緯度は 富士山の緯度(35.36度) + 1.35(度) =36.71(度)

東側 100kmに相当する角度は 100(km)* 0.011(度/Km) = 1.1(度)

東側の軽度は 富士山の軽度(138.72度) + 1.1(度) = 139.83(度)

期待する位置になっているかラインを描いて確認する。

simplekml で「GroundOverlay」のkmlを作成するには

simplekml: GroundOverlay を使用する。

作成したKMLファイルを Google Earth にインポートする。

プログラムをGithub に公開した。

https://github.com/ohwada/World_Countries/tree/main/simplekml/ground_overlay

注意

Googleマイマップ は 「GroundOverlay」をサポートしていない。

KML file working perfectly in googl earth. But google maps "My Maps" can't load it